60代からはじめられる友達作りの方法と友達の必要性

学生時代の友人、勤務先での仲間、育児中の友達など、ライフスタイルの変化によって人付き合いは変化していくものです。60代になると、定年退職したり、子どもが成人して親元を離れたりする人も多いことから、自然と過去の友人と距離ができてしまうことがあります。 60代から趣味や楽しみを共有できる友人を作るにはどうすれば良いのでしょう。この記事では、60代からの友達作りとその必要性についてお話しします。


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「親しい友達がいない・少ない」60代以上の高齢者は結構多い

「平成27年度 第8回 高齢者の生活と意識に関する国際比較調査」では、相談や世話をし合えるような親しい友人がいますかという質問に対して、57.5%のシニアが「いる」と回答しました。

一方で、相談や世話をし合えるような友達が「いない」と回答したシニアは、25.9%。男女別にみると、男性29.8%、女性22.6%で、男性の方が頼れる親友が少ない傾向にあることがわかります。
(出典:「平成27年度 第8回 高齢者の生活と意識に関する国際比較調査」(内閣府))

たまに会話をする知人や友人がいても、頼りになる親しい友達がいないと感じているシニアは全体の4分の1にも上るのです。60代になって親しくしている友達がいないといった悩みは、実は多くのシニアが抱えている共通の悩みといえます。

それではなぜ、親しい友達がいないと回答する人が全体の4分の1にもなったのでしょうか。要因としては、仕事や子育てなどで忙しく、親しかった友人との関係が途切れたことなどが挙げられます。

また、男性の場合はスポーツなど物理的な動機でつながることが多いため、きっかけがなければ自然と関係性を維持しにくいといった面もあるようです。

一方、親しい友達のいるシニアは、友達との時間を生きがいに感じている人が多く、親しい友人がいない人と比べると生活満足度に違いが出てきます。セカンドライフを充実させるためにも、友達付き合いについて今一度考えてみる必要がありそうです。

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60代からできる友達作りの4つの方法

60代を超えて親しい友達がいるということは、心強いですし、離れて暮らしている家族も安心できます。友達との会話や食事、旅行は日々の満足度を高めてくるだけでなく、乾いた心への刺激にもなるでしょう。

自分の時間が増える60代だからこそ、友達を作り、交友の場を広げることが大切です。ここでは60代からできる友達作りの方法を4つ紹介します。

1.仕事をする

定年して仕事がないことに物足りなさを感じているなら、仕事を探して、職場で友達を作るのも方法の1つです。まずは、定年後でも雇用してくれるような就職先を探しましょう。

定年後も働ける職場であれば、同年代のシニアも多く働いている傾向にあります。同じ世代の、同じ仕事をする仲間としての連帯感もあり、意気投合もしやすいでしょう。

現役時代ならまだしも、シニアで再就職する人の中には、家で過ごすことに寂しさを感じるという理由から仕事をしている人も多いです。定年後の勤務先であれば、休憩時間などをきっかけに友達を作りやすいのではないでしょうか。

また、定年後も再就職して仕事を続ければ、働いた分をお金にすることができますし、老後の生活資金を増やすことにも役立ちます。友達作りと同時に経済的な面で不安があるなら、仕事をして、仕事先で友達を作るのがおすすめです。

体力的にフルタイムでの仕事が難しいのであれば、パートやアルバイトなどもありますので、ご自身の体やライフスタイルも考えて仕事を探してみましょう。

2.サークル参加や習い事をする

サークルに参加したり習い事をはじめたりすることも、友達作りにはおすすめです。共通の趣味や好きなことをする人同士で集まるため、話題作りもしやすく、会話がなかなか続かない人でも趣味の話題を使って話を広げることができます。

初心者向けの習い事もありますので、軽い気持ちではじめてみても良いのではないでしょうか。シニアの習い事については、以下の記事でも紹介していますので参考にしてみてください。

「シニアにおすすめの習い事を紹介!生きがいを見つけて日々を楽しもう」

特に趣味ややってみたいことがないという場合も、食事会やお茶会のように、シニア向けのサークルには参加しやすいものもあります。

インターネットで募集しているものもあれば、地域で募集しているサークルもあるので、お試しで参加してみて自分に合ったサークルを探してみるのも良いのではないでしょうか。地域や近隣のサークルであれば、困ったときに助け合える友達も作れるかもしれません。

3.地域活動やボランティアに参加する

地域活動やボランティア活動への参加も、友達作りに役立ちます。人のために役立つことをしたいと、同じ共通意識をもった人とつながり、交流できるためです。

誰かのためにする活動ですからやりがいも感じられるでしょう。活動の内容次第では、これまで培ってきた知識や知恵、スキルを次の世代に受け継いでいくことも可能です。

また、地域活動やボランティアは、シニア向けのサークルと違い年齢層を制限していないことがほとんどであるため、同世代以外の幅広い世代の人ともつながりをもてます。誰かのためになることをしたい人はもちろん、さまざまな世代の友達を作りたい人にも向いているでしょう。

4.インターネットやSNSを利用する

近年、シニア層にもインターネットの利用者が増えてきました。新しいことにチャレンジしたい、広く交友をもちたいと考えているなら、インターネットの情報やSNSを利用してみるのも良いでしょう。

たとえば、インターネットの検索を使えばイベント情報を入手することができます。入手した情報をもとにイベントに参加したり、同じ趣味を共有するコミュニティに参加してみたりするのもおすすめです。

SNSも同じように特定のコミュニティに参加できるものもあります。インターネットを介してやり取りができるため、コミュニティが地域に限定されず、広く同じような悩みを分かち合える友人や仲間を見つけることが可能です。

また、SNSを利用していれば、同じようにSNSを使っている旧友と再度つながれるチャンスも来るかもしれません。友達の輪を広げたり、昔の友達と関わりをもったり、ネットを活用するのも1つのアイデアでしょう。

シニアのSNSについての情報は、以下のページでも紹介しているので、参考にしてみてください。
「SNSを利用するシニア層が増えている!SNSの利用率や利用時の注意点」

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60代以上の高齢者にとって友達とのかかわりはとても大切

60代での友達作りについて紹介してきましたが、60代以上のシニアにとって、友達と関わりがあることは重要なことです。60代になって、なぜ友達を意図的に作る必要があるのか、ここではシニアにおける友達の必要性について説明します。

精神的な安定につながる

子どもがいても、遠くにいるので頼りにくい、何度も頼るのは申しわけないと感じる人も多いです。そういったとき、頼れる友達がいるかどうかで気持ちは大きく変化します。

同じ悩みを共有したり、不安を理解してくれたりするような友達がいれば、不安や悩みを打ち明けることができるためです。思いを口にすることで気持ちは前向きになり、ひとりではないという心強さから精神的な安定にもつながるでしょう。

気持ちが安定すれば、友達ともっと会話を楽しみたい、外に出て友達と旅行や買い物を楽しみたいと、外に出る機会も増えます。体を動かし、さまざまな環境から刺激を受けることで、健康面にも寄与するのではないでしょうか。

このように、シニアの友達作りは、体も心も健康に過ごす上で大切なことなのです。

ロングライフは人とのつながりを大切にしています

友達作りをしたいけれどもうまくいかない、積極的に行動するのが苦手とお悩みならば、ロングライフでの生活を考えてはいかがでしょう。

ロングライフは、人とのつながりを大切にする施設です。ロングライフで開催している多種多様なイベントは友達作りのきっかけとして役立ちます。

国内旅行や海外旅行をたのしむ「たび倶楽部」、シニアの学びに役立つ「シニアカレッジ」などもあり、共通の趣味をとおして入居者様同士でつながることも可能です。

さらに、自由度の高いロングライフなら、友達との時間を楽しみつつ、自分らしい生活も構築できます。自分のペースを保ちつつ人とのつながりをもちたいなら、ロングライフでの生活がしっくりくるのではないでしょうか。

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まとめ

自分の時間が増える60代だからこそ、今後のことを考えると頼れる友達を作っておくことは大切です。60代からでもさまざまな方法で友達作りができますので、まずは一歩、できることから行動を開始していきましょう。

※こちらの記事は、2020年6月14日時点の情報をもとにした記事です。

№2006-08