罪悪感を持たずに親の介護と自分の生活を両立させるための知識

年齢を重ねるにつれて現実的な問題となってくる、親の介護。介護度が低いうちはまだ良いけれど、高くなっていったら介護中心の生活になってしまい、今の自分の生活ができなくなってしまうのでは…と不安になる方も多いのではないでしょうか。 その一方で、介護が必要なのに自分の生活を優先しようとすることに、罪悪感を持ってしまうこともあるかもしれません。 では、どうしたら罪悪感を持たずに、親の介護と自分の生活をうまく両立させることができるのでしょうか。今回は、本格的に介護が始まる前に知っておきたい知識などについて、まとめてみました。


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本格的に介護が始まる前に準備しておくこと

親の介護は、誰でも向き合わなければならないときがやってきます。それがいつ来るかは人それぞれですが、思っていたよりも早くそのときが来てしまい、慌ててしまうこともあります。できるだけそうならないように、本格的な介護が始まる前にできる準備をしておきましょう。

親と介護について話し合う

まず大事なことは、親が元気なうちに、介護について話し合いをしておくことです。遠くに住んでいる方は時間をつくることが難しいかもしれませんが、できるだけ話し合う機会を持つようにしましょう。

今、親がどのような生活をしているのか、どのような人と付き合いがあるのか、経済状態はどうなのか、といったことを確認しておく必要があります。これらは、介護が必要になったときのために知っておくべき情報です。

介護が必要な状態になってもその人らしい生活を守るためには、もともとの生活を知っておくことが必要です。ずっと交流のあった人が、精神的な支えになってくれたり、情報をくれたりするかもしれません。経済状態を知っておくことは、これから必要になる金額がどのくらいになるのかを把握することにつながります。

また、介護が必要になったときに親はどうしてほしいのか、自分はどのように介護をしたいのかをお互いに話しておくことも大切です。いざとなったときに選択を迫られても、どうしたらいいのかわからず迷ってしまいます。しかし、親ときちんと話し合いをしておけば、それを判断の根拠にすることができるので、安心です。

いざ介護が必要になったときには、確認がしたくても確認ができないという事態になっているかもしれません。「今はまだ良いか」と先送りせずに、早いうちから話し合う機会を設けることをおすすめします。

介護に関する情報を集めておく

介護サービスの種類や受け方などの情報を、事前に知っておくことも大切です。知っていれば必要になったときに迷いにくくなりますし、調べる時間を減らすこともできます。

介護のことが気になり始めたら、まずは地域包括支援センターを訪ねてみましょう。地域包括支援センターは、高齢者に関するあらゆる相談を受け付けています。介護認定が必要になったときの申請窓口も、地域包括支援センターになります。

介護が必要になる前から、相談することもできます。将来的にどのようなことが不安なのか、できるだけ介護が必要な状態にならないためにはどうしたら良いのかなども教えてもらえますので、早いうちに時間をつくって行ってみましょう。

そのほか、自治体の福祉や高齢者を担当している窓口、かかりつけとなっている病院の主治医や医療ソーシャルワーカーなども頼りにすることができます。

いざ介護が必要になったとき、利用できる介護サービスはさまざまな種類があります。デイサービスなどの通所系のサービスや、訪問介護などの訪問系のサービス、老人ホームなどの入所型のサービスもあります。介護が始まる前から選ぶ必要はありませんが、どのような選択肢があるのかを知っておけば、いざ利用するときに考えやすくなります。

介護サービスの種類や利用の流れについては、こちらの記事で詳細をご説明しています。あわせて参考にしてみてください。

⇒「介護サービスの種類一覧!サービス利用前の基礎知識」

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親の介護でストレスを感じてしまった場合の対処法

いざ介護が始まって、もしもストレスを感じるようになったらどうしたら良いのでしょうか。ストレス軽減のためにできることをご紹介します。

周囲に悩みを相談する

まずは、介護に関する悩みを1人で抱え込まないという心がけが大切です。自分1人で悩んでいると、だんだんと視野が狭くなってしまって、解決できるはずのことも解決できなくなってしまうかもしれません。

親戚や友人など、話しやすい人に相談するようにしましょう。話すことで気分が落ち着いたり、考えが整理されて悩みにくくなったりします。具体的な解決策が知りたいときは、地域包括支援センターや担当のケアマネジャー、自治体の介護保険を担当する窓口などで相談してみてください。

介護の時間から離れる

介護が始まると、すべての場面において介護を優先してしまいがちです。もちろん、介護の時間を大切にすることは大事なのですが、ときには介護から離れて自分の時間をつくることも必要です。

介護が始まったら、自分の時間を持ち、家事などの「やらなければならないこと」ではなく、友人との食事や趣味に打ち込むなど、「やりたいこと」をするようにしてみてください。気分がリフレッシュされることで、介護に対するストレスもたまりにくくなります。

自分の時間をつくるためには、介護サービスを積極的に活用しましょう。ショートステイで数日間だけ施設に宿泊してもらったり、デイサービスを利用して日中はご自身が1人になれるようにしたりなど、利用できるサービスはいくつかあります。

無理をせず、自分のことも大事にしながら、介護を続けていきましょう。

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親を介護する上での3つの選択肢

親を介護する方法はいくつかあります。介護される人や家族の状況、介護度や利用できるサービスの種類などによって選択肢は変わってきますので、本人や担当のケアマネジャーなどと相談しながら決めていくと良いでしょう。

在宅介護

まず考えられる選択肢は、在宅介護です。本人は自宅での生活を続けたまま、家族は一緒に暮らすか、近くで暮らしてすぐに行ける状態で介護をする方法です。

親をすぐそばで見守ることができるため、何かあったときにすぐに対応できます。しかし、常にそばにいるぶん、介護者の精神的・肉体的負担はかかりやすいでしょう。

遠距離介護

遠距離介護は、その名の通り介護を受ける人と介護者が離れて暮らしている状態で介護をすることです。家族が自宅を離れて遠方で暮らしている場合に、選択することが多い方法です。

生活する場所を変えずに介護をするので、介護をする人もされる人も、転居せずに元の生活を保つことができます。しかし、何か対応が必要になったときにすぐに駆けつけることは難しいでしょう。受診などのたびに帰省しなければならず、仕事と介護の両立は大変になります。

施設介護

もう1つ考えられる選択肢は、施設に入居しての介護です。生活の拠点が施設にあるので、安心して任せることができます。ケアスタッフが24時間在中しているため、家族の負担を大きく減らすことが可能です。遠距離であっても、自分以外に介護をしてくれる人がいると思うと、安心なのではないでしょうか。

ロングライフであれば、安心・安全な環境で、入居者様のライフスタイルのサポートが可能です。こだわりのインテリアをそろえた心地良い空間に、プロによる質の高いケアをご用意しています。身の回りの生活に対応するケアスタッフが、コンシェルジュのように日々の悩みごとや困りごとなどのご相談をお受けします

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まとめ

親の介護はもちろん大事ですが、これまで続けてきた自分の生活を維持することも同じくらい大切です。親の介護はいつか終わるときを迎えますが、その後もご自身の生活は続いていきます。

介護を納得した形でできるように、そしてその後の自分のことも大切にできるように、準備は早めにしていきましょう。介護は大変ではありますが、工夫しだいで負担を軽くすることは可能です。今回ご紹介した情報を参考にしながら、まずは家族で話し合う機会を設けてみてはいかがでしょうか。

※こちらの記事は2020年3月20日時点の情報をもとにした記事です。

№2003-11