老人ホームでリハビリは受けられる!施設・リハビリの種類を紹介

リハビリは機能訓練のことで、高齢者のリハビリは、できるだけ自分で生活を送れるように訓練を行うことを指します。医療的なイメージを持たれるかもしれませんが、老人ホームでもリハビリは可能です。ここでは、どういったリハビリの施設があって種類があるのかを解説します。


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老人ホームでリハビリを受けるなら

老人ホームでのリハビリを考えるなら、事前に整理しておきたいポイントがあります。

リハビリの目的はなにか

なにを目標にリハビリしたいか、それぞれ目的が違うはずです。

基本的な身体能力の回復を図りたいのか、残っている機能でできる範囲を増やしたいのか、目的によってリハビリの内容は変わってきます。

また、加齢による機能的な問題を解決したいのか、ケガや病気による機能の低下を回復したいのかも、リハビリの種類にかかわる部分です。まずは、リハビリの目的と原因をはっきりさせましょう。

どういったリハビリが必要なのか

目的を達成するには、軽いリハビリでも十分なのか、あるいは手厚いリハビリがいるのか、必要なリハビリの程度も明らかにしておきます。

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老人ホームで受けられるリハビリの種類

老人ホームでリハビリを受けるなら、リハビリの目的や程度をはっきりさせるべきと紹介しましたが、理由はリハビリにも種類があるためです。リハビリの種類別で、どういったことが実現できるのでしょうか。

理学療法士によるリハビリ

理学療法士は、立つ、座るなどの、基本的動作の回復や状態の悪化を防ぐために、医学的なリハビリテーションを行う専門家です。PTとも呼ばれます。大きな目的は、自立した生活の支援。

リハビリの方法としては、運動療法と物理療法の2つの方法があります。運動療法は、機能が落ちている部分をゆっくり動かすなど、リハビリを行う方ご自身で取り組むもの。物理療法は、電気や温熱治療など作業療法士側が施す療法です。

加齢による機能低下だけでなく、ケガや病気による機能低下からの回復が期待できます。

作業療法士によるリハビリ

作業療法士の作業とは、家事や仕事、日常的動作など、日々のさまざまな活動のこと。PTといわれる作業療法士は、各部位の機能的な回復だけでなく、リハビリを行う方自らが日常的な活動をできるように支援する専門家です。

作業療法士のケアは、肉体的なものに限らず、精神的なものにも及び、精神的な障害を抱えている方のケアも専門としています。基本的動作能力、さらにその上をいく応用的動作能力、社会的適応能力の3つを維持、改善するのが作業療法士の仕事です。

作業療法士の施す療法は、理学療法士ができる範囲のほか、絵画や木工などの、さらに複雑な動作をともなうリハビリも加わります。認知症の予防を目的としたリハビリも可能です。

言語聴覚士によるリハビリ

言語聴覚士は、STとも呼ばれます。口や耳のリハビリを行う専門家です。理学療法士や作業療法士がからだ全体の機能改善と日常活動への復帰を目的としているのに比べ、専門範囲は狭く高度なものになります。

言語聴覚士が提供するのは、言葉を使ったコミュニケーション訓練。ときには補助として補聴器や点字器を取り入れつつ、口を開けるなど日常の動作を取り入れながら、言語能力のリハビリを行います。

なお、言葉に関わる機能障害は、食べることにも関わりがあるもの。

話すことだけでなく、食べものを口にして胃に送るなどの訓練を取り入れることもあります。話すことや食べることに不自由を感じたときに利用できるリハビリです。

生活リハビリ

生活リハビリとは、日常の生活自体をリハビリとする考え方です。理学療法士、作業療法士、言語聴覚士によるリハビリは医学的な観点から行われますが、生活リハビリの場合はあくまでも、普段の生活が軸になります。

着替えや食事など、普段の生活になじんでいる動作そのものが生活リハビリとなるのです。しかし、高齢者の場合は、加齢により日常的な動作さえも難しくなっていきます。

年齢に合わせて生活をサポートしようというのが生活リハビリの目的で、実際の支援は手すりを設置したり、使いやすい食器やイスなどに変えたりなど、さまざまです。

いずれにしても、リハビリを受ける本人が自ら動けるようにすることを目的にしています。

なお、生活リハビリの特徴は、医学的なものでないということ。

そのため、リハビリの専門家ではない、老人ホームのスタッフなどもサービスを提供することができます

通所リハビリ

老人ホームに入居しながらリハビリを受ける方法のほかに、通所リハビリというものもあります。デイサービスともいわれ、医療機関や介護施設に日帰りで通い、リハビリを受けるものです。

デイサービスのリハビリは専門家によるもので、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士がリハビリにあたります。サービスを受けるには、要介護認定、あるいは要支援認定が必要です。要介護であればデイケア、要支援であれば介護予防通所リハビリテーションが利用できます。

なお多くのデイサービスでは送迎を行っていますが、すべての施設で実施されている訳ではないので、利用される際は念のため確認しておきましょう。

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リハビリを受けられる老人ホームの種類

高齢者が受けられるリハビリにはさまざまな種類があることを紹介しました。リハビリの目的は種類によって異なるため、どういった機能の改善などを図りたいか目的を明確にし、リハビリの希望を絞っておくことが大切です。

なお、それぞれのリハビリについては、すべてをひとつの老人ホームで行っている訳ではありません。老人ホームの種類によって設けられるリハビリが変わってくることに注意しましょう。

介護老人保健施設

介護老人保健施設は、退院後の在宅復帰を目指す施設です。

入院中に機能が落ちてしまったことで困難になった、入浴や食事などの日常的な動作の訓練を行います。日常生活を送る上で、介護が必要と思われる高齢者が入居対象です。

実施されるリハビリは、ケアプランにより変わってきます。専門家である、理学療法士、作業療法士によるケアを受けることが可能です。

介護療養型医療施設

介護療養型医療施設は、医療と介護の両方のサービスを受けられるようにした施設です。入居者は、医療的なケアが必要であるものの、長期的な入院までの必要がない安定した状態にある方になります。

介護老人保健施設との違いは、自宅への復帰が難しい高齢者であること。必要に応じてリハビリが行われます。

有料老人ホーム

有料老人ホームでも、リハビリに対応している施設は増えています。ただし、リハビリの程度は施設によって大きく変わってくるのが現状です。

リハビリを取り入れている有料老人ホームの多くで実施されているのは、介護度合いの進行を予防するためのリハビリになります。生活リハビリに該当するリハビリであることが多く、研修を受けたスタッフでもサポートが可能です。

一方で、理学療法士や作業療法士など専門家を常駐したり、派遣を使ったりして、専門的なリハビリを実施している有料老人ホームもあります。リハビリの度合いは、施設ごとで特色があるため、希望するリハビリに対応しているか確認してから入所を検討しましょう。

ロングライフでも、リハビリに対応しています。リハビリのほかにも、外部の医療機関と連携を図るなど医療体制を充実させることによって、お一人おひとりの健康状態に合わせたケアを実現。心身両面でのサポートを行えるようにしています。

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まとめ

老人ホームでもリハビリを受けることはできますが、老人ホームの種類によって受けられるリハビリは変わってきます。また、リハビリにもさまざまな種類があることを把握しておかなければ、希望のリハビリは受けられません。ご自身のリハビリの目的や程度を明確にしたうえで、老人ホーム選びを行いましょう。

※こちらの記事は、2019年11月30日時点の情報をもとにした記事です。

No.1911-12

ホテルのような我が家。住宅型有料老人ホーム日本ロングライフ

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