老人ホームの食事は美味しい?入居前のチェックポイントを徹底解説!

大袈裟に聞こえるかもしれませんが、老人ホームへ入居を決めるということは、今送っている生活を大きく変化させ、自分の最期までの生活を送るかもしれない場所を決めるということです。だからこそ、老人ホーム選びは慎重に行いたいもの。 そんな大切な老人ホーム選びですが、どの老人ホームへ入居するかの判断要素の中でも、特に重要視いただきたいのは食事です。 もし、老人ホームへ入居後、食事が美味しくなかったらどう思われますか。1日の中で何回も憂鬱な時間を送ることになってしまいます。だからこそ、充実した老人ホームでの生活を送るためにも、食事の美味しさや食事を摂る環境にこだわって、老人ホームを選ぶようにしましょう。 こちらで、老人ホームの食事事情について詳しくご紹介します。自分の今後の生活をイメージする参考に、ぜひご覧ください。


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ご飯の味は作っている場所で変わる!

老人ホーム 食事 見出し1

老人ホームでの食事について、どういったイメージをお持ちでしょうか。おそらく、栄養バランスは良いとしても、見た目や味は期待できないと感じている方は少なくないでしょう。

しかし、最近では栄養バランスだけでなく、「和食、洋食、中華」など、幅広いメニュー内容を準備しているなど、入居者の食事の時間を豊かなものにするために意識をしている老人ホームが増えています

では、気になる味についてはどうでしょう。

老人ホームの食事の味や見た目の良さは、自分の求める内容が満たされやすい調理環境かどうかによって異なります。施設内の厨房で作られている場合と、委託先が作っている場合との違いをみてみましょう。

施設内の厨房

食事に力を入れている老人ホームの多くは、施設内の厨房、もしくは一部を委託して最終調理は施設内の厨房、などという方法で調理が行われています。施設内で料理を作ると、見た目にもこだわることができますし、できたての美味しい食事を提供することもできます。

また、有料老人ホームでは栄養士が献立を作成すること、栄養士・調理師の配置の人員規定が国から義務付けられています。そのため、入居者の声も取り入れつつ、味付けの変化もつけやすい体制になっています。

委託先

施設内に大きな厨房がない老人ホームでは、委託先が調理を行っている場合があります。

委託していること自体が、イコールで味付けを悪くしているというわけではないですが、やはり入居者の声が届くまでに時間がかかったり、見た目の変化が少ないと感じたりすることもあります。

自分の好みの味付けや、見た目も楽しみたいという方は、老人ホームを探す際に調理環境も確認されると良いでしょう。

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老人ホームの食事について

 

美味しく、楽しく食べていただきたいという思いから、老人ホームでは年間行事を意識した食事や、入居者の健康状態に合わせた食事が用意されています。老人ホームで提供される食事の例をご紹介します。

イベント食

老人ホームによっては、正月や節分、七夕、クリスマスなどのイベントに応じた特別な食事が用意されています。

イベント食があると、季節の移り変わりを感じらえるだけでなく、食事のマンネリ化を防ぐことができます。

イベント食の内容は老人ホームによって異なりますが、施設によってはビュッフェ形式の食事をしたり、コース料理を楽しめたりするところもあるようです。希望者によっては、外食のレクリエーションが行われるところもあります。

ロングライフの場合は、季節に合わせたイベント食だけでなく、入居者様の記念日パーティープランもご用意しています。特別な日を素適な食事で楽しむことができますよ。記念日パーティープランについて気になる方は、お気軽にロングライフへお問い合わせください。

普通食

一般的なレストランや家庭で提供される食事は、普通食と呼ばれます。老人ホームで提供される普通食は、施設によって和食だけに限らず洋食や中華など、楽しみながら食事ができるよう幅広いメニュー内容が準備されています。

もちろん、管理栄養士の指導の下、栄養バランスを考慮した食事が提供されているので、栄養面が偏る心配もありません。

老人ホームによっては、いくつかのメニューの中から、入居者が自分の好みに応じて食事を選べるようにしているところもあります。そのような施設なら、うどんや雑炊、おかゆなど、その日の気分によって食事を選ぶことが可能です。

治療食

糖尿病や腎臓病といった持病がある方は、食事に気をつけなければなりません。そのような方のために、老人ホームでは医師 の指示のもとに減塩食や糖尿病食、アレルギー食などが用意されています。

また、その日の体調に合わせて食事を食べやすくするような工夫もしています。そのため、「今日は食欲がない」「今日は胃にやさしいものを食べたい」というような場合でも対応することが可能です。

介護食

噛んだり、飲み込んだりすることが難しくなった方のために、 介護食が 用意されてい ます。介護食といえば、従来は材料を細かくきざんだ「きざみ食」や、ミキサーなどにかけて液体に近い状態にした「ミキサー食」が一般的でした。

近年では、誤嚥やむせるのを防止する「ソフト食」が出てきています。ソフト食は普通食と同じような見た目で作られているので、視覚的にも美味しく感じられるというメリットがあります。

ロングライフは介護食に「ムース食」を採用しています。ムース食は、食事に介護が必要な方でも、一品一品を楽しみながら味わっていただけるよう工夫された食事です。

きざみ食やミキサー食とは違い、品に形があり、自分がどういった内容のメニューを食べているのかが分かりやすいです。また、味や香りも楽しんでいただけます。

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入居前にチェックしておきたい老人ホームの食事ポイント

老人ホームの食事は、1年間を通じて入居者が楽しめるよう、幅広い内容の食事を提供しています。しかし、今回ご紹介した内容すべてを、どの施設も実施しているとは限りません。老人ホームによって、味や見た目など食事へのこだわり具合は違うので、入居前にしっかりと確認しておきましょう。

食事面での入居前の確認ポイントは、以下を参考にしてみてください。

入居前に食事を試食する

老人ホームの食事は、パンフレットなどである程度確認することはできますが、実際に自分で食べてみて味を確認することをおすすめします。食事の試食ができる施設もありますので、そのような施設を見学する際は、あらかじめ試食の予約をしておきましょう。

試食する際は、次の点をチェックしてください。

・味付けが自分の好みに合っているのか
・使用されている食器は見た目も楽しめるものか
・料理の品数は充実しているか

料理の味や見た目の確認はもちろんですが、食器が使いやすいかの確認も大切です。年齢を重ねることで指先の筋力が衰えてきます。そうなると、箸やスプーンを使ったり、器を持ったりすることを難しく感じる方もいます。そのため、指先の筋力が衰えたときに、簡単に使えるような食器を選んでいるのかという点も、確認しておくようにしましょう。

月間の献立表を見る

老人ホームを見学する際は、月間の献立表があるか尋ねてみましょう。

やはり毎日同じような食事では飽きを感じることがあるため、メニューの幅広さは大切です。以下の点に注目して確認してみましょう。

・1日の食事内容にどのような変化があるのか
・季節感のあるメニューは用意されているのか
・栄養バランスの整った食事内容か

献立名がわかりやすいか確認する

献立を見たときに、入居者が食事内容をイメージできる表記かどうかも確認しておきましょう。

例えば、その国や地域特有の郷土料理などを提供しているのであれば、料理名だけでは食事内容をイメージしにくくなってしまいます。

料理名だけでなく、使われている食材が記載されている、写真が添えられているなど。献立からも、その老人ホームの入居者に配慮している部分が見えてくるでしょう。

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まとめ

老人ホームの食事は、近年では入居者がより食事を楽しめるよう、幅広いメニューに対応しているなど、さまざまな工夫がみられます。とはいえ、味が美味しいかどうかは、老人ホームによって異なるのが実情です。

四季を通していろんな食材や味付けの料理を味わいたい、見た目からも食事を楽しみたいという方は、老人ホーム選びの際に試食や確認をとるなどして、自分の好みに合う施設を探してくださいね。

ロングライフでは、季節を感じられるようなイベント食はもちろん、介護度に応じてムース食なども対応し、どういった入居者様でも食事が楽しめるよう工夫をしております。

毎日の生活の中でも、食事の時間にこだわりたいという方は、ぜひロングライフをご検討ください。

※こちらの記事は、2019年10月31日時点の情報をもとにした記事です。

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