老人ホームでもマッサージを受けられる?

本格的な治療をするまでではなくても、足や腰、腕などが痛んで定期的にマッサージを受けている方も少なくないでしょう。通いでマッサージを受けることもできますが、自分で移動することが難しく、訪問マッサージを利用されるケースも多いです。 老人ホームに入居することになった場合、心配なのは引き続きホームでマッサージを受けられるのかということ。老人ホームでの体制はどのようになっているのでしょうか。ホーム内でのマッサージ、ホーム利用中の訪問マッサージについて紹介します。


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老人ホームでマッサージは受けられる?

老人ホームにいながらマッサージは受けられるのでしょうか。まずは、施設のスタッフなどがマッサージをするケースはどうかみていきましょう。

老人ホームでもマッサージは受けられる

結論からいうと、老人ホームでマッサージは受けられます。しかしマッサージは、資格を要する行為にあたるため、老人ホームで働くスタッフの誰もがマッサージを提供できるという訳ではありません。

基本的に老人ホームでマッサージを担当することになるのは、「機能訓練指導員」です。機能訓練指導員とは、介護保険法に定められた職種で、リハビリの仕事を担うスタッフのこと。誰でもなれる訳ではなく、機能訓練指導員になるには、以下、指定の資格を持っていることが条件となります。

・理学療法士(リハビリで日常動作の改善を図る)
・作業療法士(リハビリで応用動作の改善を図る)
・言語聴覚士(言葉や食べる行為の機能改善を図る)
・柔道整復師(捻挫や打撲などに対して手技で改善を図る)
・あん摩マッサージ指圧師(マッサージや指圧で機能改善を図る)
・看護師、准看護師(医学的な知識を持ってケガなどの処置ができる)
・鍼灸師(鍼灸でからだの痛みの改善を図る)
※鍼灸師は2018年に追加、6ヶ月以上の機能訓練指導の従事者経験が必要。

常にマッサージを受けられるとは限らない

老人ホームでマッサージを受けられるかどうかは、機能訓練指導員が配置されているかどうかが重要になると説明しました。しかし、機能訓練指導員がいるホームで、必ずしも希望のマッサージが受けられるとは限りません。

機能訓練指導員の数自体が少ない場合、リハビリなどほかの仕事が優先され、施設によってはマッサージまで行われないこともあるためです。

また、ホームによっては機能訓練指導員の職に就ける看護師が看護業務と兼任するケースもありますが、ほかの業務に時間を取られ、一人ひとりのマッサージに時間を割くことができないこともあります。

ホームの機能訓練指導員の数、ホームの体制次第では、日常的にマッサージが行われていない可能性もあるほか、希望のタイミングでマッサージを受けることは難しいです。

スタッフがマッサージにあたれない代わりに、月に複数回、リハビリ職が巡回訪問してくれるようにしているホームもありますので、機能訓練指導員の有無や人数だけでなく、リハビリ職の巡回なども合わせて、施設のサービスを確認しておくと良いでしょう。

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老人ホームで訪問マッサージは呼べるのか

老人ホームのサービスにマッサージがない場合は、外部からマッサージ業者を呼ぶしかありません。ホームに入居しながら、訪問マッサージを依頼することはできるのでしょうか。

老人ホームで訪問マッサージを頼めるのか

ホームによっては、外部のマッサージを利用する場合、管理などさまざまな関係から同じ業者に一括して依頼している場合があります。外部の訪問マッサージを利用したい場合は、事前に相談されるのが良いでしょう。

今まで利用していたマッサージ業者の施術を受けたい場合も、ホームとのトラブルを避けるために、先に話をしていた方が良いです。

なお、一般的にマッサージと認識されているような施術は、医学的な面でマッサージに該当しない場合があります。厚生労働省では、訪問マッサージを行う提供者は、「あん摩マッサージ指圧師」と限定しているためです。

あん摩マッサージ指圧師以外が行う訪問マッサージについては、マッサージには該当しません。医療的な改善を図るものではなく、そのほかのマッサージに類似した行為は、単にリラクゼーションとして提供されています。

これまでマッサージとして認識していたものでも、厳密にはマッサージではない可能性もあるということです。こうなると目的が変わってしまいますので、やはり確認も兼ねて外部の訪問マッサージを利用する場合は施設側に相談した方が良いでしょう。

訪問マッサージは保険適用できるのか

法的にマッサージと認められた訪問マッサージを利用する場合、気になるのは保険適用の有無です。あん摩マッサージ指圧師による訪問マッサージを利用していたなら、おそらく医師から同意書などを書いてもらっていたと思います。

これは、医師によってマッサージが治療上必要と認められたものでなければ保険適用外になるためです。保険適用内で治療を受けたい場合は、必ず医師の同意書、診断書が必要になります。

保険適用が認められないのは、疲れや肩こり、めまいなど、症状はあってもからだに異常は見られないケース。筋萎縮や筋麻痺など保険適用に該当するような病名の治療でマッサージが必要と認められなければ、すべて自己負担になります。

新たにマッサージを受けたい場合は、保険適用についても気にしておいた方が良いでしょう。ホームとの相談で外部マッサージ業者が変わる場合、保険適用の有無も合わせて確認しておくと安心です。

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各分野のプロのスタッフがいるロングライフ

ロングライフでは、入居者様が安心して健康的な生活を送ることができるよう、各医療機関との連携も行っています。

ロングライフが運営するホームの中には、マッサージやリハビリを提供する医療機関との協力体制を敷いているところもあり、安心してマッサージを受けることが可能です。ほかにも、入居者様が豊かなセカンドライフを送れるようさまざまな工夫を行っています。

顧客満足(グッドフィーリング)に徹底したサービスを提供

ロングライフでは顧客満足度を重視しています。身の回りの生活に少しでも不安があれば、コンシェルジュをご利用ください。お買い物などご要望に合わせて、お手伝いいたします。

さらに、顧客満足度の充実のため、食事にも注目。経験豊富な料理人が、栄養面に配慮したお食事を提供します。旬の食材を使った、味も見た目も楽しめる料理が魅力です。

また、毎日安心して過ごせるように、医療面もしっかりサポート。看護師を常駐させ、協力医療機関と連携を図ることで、24時間対応できるよう体制を敷いています。

生活、食、医療、さまざまな面で安心できる生活を送ることが可能です。

心地良い空間、文化の体験により快適なセカンドライフを実現

ホームは、入居者様にとってご自宅のようなものです。居心地よく暮らせるよう、自然との共存を意識して、癒しのある空間づくりに力を入れています。ケアの専門家と、建築家や設計士などが力を合わせて作り上げたホームで、豊かで落ち着いた暮らしを実現することが可能です。

さらに、日々の暮らしが明るく華のあるものになるよう、さまざまなイベントもご用意。オペラ鑑賞や食事会、国内外の旅行など、感性を刺激するような体験を企画し、これまで幾度も開催してきました。豊富で充実したイベントにより、快適で楽しみの尽きないセカンドライフを送ることができます。

ロングライフで、実りのある第二の人生をスタートしてみませんか。

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まとめ

老人ホームでのマッサージは、施設自体で行われているケースもありますし、訪問マッサージを定期的に施設側が呼んでいるケースもあります。日常的にマッサージが行われていない場合でも、施設によっては個別に業者を呼ぶことが可能です。

いずれのケースでも、細かな点をホーム側に確認、相談されることをおすすめします。これまで利用していた業者を利用できるか、保険適用内で受けられるかなど、施設によって対応が異なるので注意しましょう。

※こちらの記事は、2019年12月24時点の情報をもとにした記事です。

No.1912-10