ヘルパーさんを頼むには?実際の流れやサービス内容・注意点を解説

体力の衰えとともに、暮らしの中で誰かに手伝ってもらいたいことが増え、「ずっとやってきたことが最近つらくなってきた」、という方はいませんか。 誰かの助けを借りて生活がしたい、そんなときに思い浮かぶことが介護士(ホームヘルパー)という方は多いでしょう。 今回は介護士(ホームヘルパー)へ依頼するにあたって、どういった流れで進めるのか、そして具体的なサービス内容と注意点までたっぷりと解説します。


この記事は約7分で読み終わります。

サービス開始までの流れ

どのような流れでサービス開始になるのか、順を追って確認してみましょう。

1:市区町村の窓口で要介護認定(要支援認定を含む)の申請を行う
介護保険を使ったヘルパーさんによる訪問介護サービスを受けるには、要介護認定されることが前提です。まずはお住まいの市区町村の窓口で、要介護認定の申請を行いましょう。

申請には65歳以上の人に対して交付される介護保険被保険者証が必要です。40〜64歳までの方は医療保険証を持参しましょう。

2:申請後、市区町村からの訪問を受ける
後日、市区町村の調査員が自宅を訪問し、介護認定できるかどうかの認定調査を行います。同時に、市区町村は主治医にも状態の確認を取ります。主治医がいない場合には、指定された医者の診察を受けることになります。

3:一次判定、二次判定を経て要介護度・要支援度を判定
まずは、調査員による調査と医者の意見書を反映したコンピューターによる一次判定があります。次にその結果と主治医意見書をもとに介護認定審査会による二次判定が行われ、最終認定となります。
認定は、要支援1、2、要介護1〜5、非該当に分かれます。

4:介護(介護予防)サービス計画書の作成
介護を受けるには、介護(介護予防)サービス計画書というものを作成してもらう必要があります。

要支援1、2と認定された場合は地域包括支援センターに、要介護1以上と認定された場合はケアマネジャーのいる居宅介護認定支援事業者に依頼しましょう。

5:サービス利用の開始
介護サービス計画書が完成すると、それに基づいたサービスの利用開始が始まります。

目次へ

介護士(ホームヘルパー)による主なサービス内容

ヘルパーさんに行ってもらえるサービスは、主に「身体介護」と「生活援助」の2種類です。それぞれの内容を細かく見ていきましょう。

身体介護

体が動きにくく、動作に支障がでる場合の身体的な介助として以下のようなものがあります。
・食事介助 食事をとる際の介助、見守り
・入浴介助 全身または部分浴。入浴ができない場合は体を拭いてもらう。
・排泄介助 トイレの介助やおむつ交換
・歩行介助 自力で歩けるように手助けしてもらう
・更衣介助 着衣の着替えのための介助

日常生活における以下のような作業もサービス対象です。
・爪切り
・血圧測定
・耳掃除
・口腔ケア
次で詳しくご説明しますが、これらはあくまで日常的な範囲の作業までです。レベルが上がると医療行為となり、サービス対象外となりますのでご注意ください。

生活援助

日常生活を送るうえで必要な家事の支援も行ってくれます。

・掃除 日常的に使っている部屋の掃除、ゴミ出しなど
・洗濯 衣類の洗濯、乾燥、畳む、収納するまでの一連の作業
・食事準備 食材の買い出し、調理、配膳、片付けまでの一連の作業
・買い物 近隣店舗での日用品の買い出し

目次へ

介護士(ホームヘルパー)を頼む前に知っておきたい注意点

ここまで説明すると、生活にまつわるほとんどのことをやってもらえるように感じるかもしれませんが、ヘルパーさんのサービスには制限もありますので、しっかりチェックしておきましょう。

サービス内容に制限がある

介護保険を利用して受ける訪問介護サービスは、あくまでも日常生活においてどうしても必要であり、本人のためのものに限られています。

介護士など、ヘルパーさんは医者や看護師ではないため、医療行為を行うことは法律違反であり、できません。
上述したように、爪切りや血圧測定をしてもらえるなら、たんの吸引やインスリン注射もしてもらえるかも、と考えるかもしれません。しかし、それらは医療行為のため、ヘルパーさんは行うことができないのです。
また、散髪やマッサージもサービスの対象外です。

買い物についても、内容によってはダメな場合もあります。普段の食材や日用品の買い物はOKですが、酒やたばこといった嗜好品の買い物は対象外なのです。あくまでも日常生活になくてはならない物品を近隣の店舗で購入することだけに限られています。

よって、お歳暮や仏壇に供える生花も対象外ですし、「お客様用のお菓子をデパートに行って買ってきてほしい」、といった要望も叶えられません。

人にやってもらえるとありがたい庭の草むしりや、日曜大工などもヘルパーさんにはやってもらえないことになります。

ヘルパーさんによるサービスの制限は市区町村によって異なる可能性があるので、詳細はケアマネジャーに確認することをおすすめします。

利用回数・時間に制限がある

利用回数や時間にも制限があり、いつでも来てほしいときに来てもらえるというわけではありません。

利用時間はケアマネジャーが作成する計画書によって決められるため、急にお願いしたいことができたからといって大幅に時間を延長するといったことは難しいでしょう。

また、ネックとなることが、1日に2回以上介護士(ホームヘルパー)に頼みたいことがあった場合は、2時間開けてからでなければならないという「2時間ルール」です。この規定があるため、介護サービスが使いにくいと感じる方も多いようです。

さらに、24時間365日いつでも対応してもらえるわけではありません。対応可能な時間帯は事業所によって異なり、夜間や土日にサービスを行っていない事業所もありますので、注意が必要です。

エルケアでは、ヘルパーさんに依頼する訪問介護サービスをはじめ様々な在宅介護サービスを提供しております。お気軽にエルケアまでお問い合わせください。

目次へ

介護士(ホームヘルパー)に頼らない新しい生活の選択肢

ヘルパーさんに家に来てもらえたら「買い物の介助から食事の支度、ついでにしばらく手をつけていない植木の剪定も!」というように、いろんなことを頼みたくなるでしょう。しかし、ここまでご説明したように、介護士(ホームヘルパー)が提供できるサービスには限りがあります。

サービスの内容だけでなく回数や時間にも制限があり、手間もかかることから不満やストレスをため込んでしまうかもしれません。そういった不満や不安を解消するために、老人ホームに入居するという選択肢を検討してみてはいかがでしょうか。

有料老人ホームロングライフでは看護師が常駐し、ケアスタッフは24時間常駐しているため、いつでもサポート可能です。

サポートしてもらいたいと思ったときにしてもらえないもどかしさや、制限をあれこれ考えながらサポートを依頼する必要もなく、これまで送ってこられた生活に近い状態で日々を過ごすことができるでしょう。

ロングライフでは「グッドフィーリング(顧客満足)」の思想に基づき、入居者様に生きることを楽しみながら日々を過ごしていただけるよう、努力しています。

食へのこだわりが強い方には、名店で食事を楽しむ「おいしんぼ倶楽部」、旅行がお好きな方には「たび倶楽部」、といったように、それぞれの趣味に合わせたイベントをお楽しみください。

医療面での体制も万全に整えており、日々の健康チェックをはじめとした検診はもちろんのこと、独自のメディカルネットワークを整備しているため、緊急時にもスムーズに適切な対処が可能です。

目次へ

まとめ

今回は介護士(ホームヘルパー)のサービスを受ける際の流れや注意点について解説しました。上手に利用すれば非常に便利で助けになってくれるサービスではありますが、制限も多く、もどかしい思いをする場合もあるようです。

ヘルパーさんに自宅に来てもらうという発想を転換して、ご自身が老人ホームでサポートを受けながら暮らすという選択肢も検討してみてはいかがでしょうか。ロングライフなら医療ケア、快適な空間、楽しいイベント、すべてが揃っており、きっとご満足いただけるはずです。ぜひお気軽にお問い合わせくださいませ。

※こちらの記事は、2020年7月14日時点の情報をもとにした記事です。
№2007-01