ゆったりと島の魅力にふれる旅~石垣島~

東京から約1,950km、沖縄県石垣市、八重山諸島に属する石垣島。気温は1年を通じて20℃前後、最も寒い1月の平均最低気温でも16.5℃という温暖な島です。海水浴を楽しむなら5月中旬から9月頃がベストですが、南の島ならではの自然や文化、グルメを楽しむなら、それ以外のシーズンにゆっくり滞在するのもよさそう。今回は編集部の女性チームが11月に体験してきた石垣島をご紹介します。


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東京から約1,950km、沖縄県石垣市、八重山諸島に属する石垣島。気温は1年を通じて20℃前後、最も寒い1月の平均最低気温でも16.5℃という温暖な島です。海水浴を楽しむなら5月中旬から9月頃がベストですが、南の島ならではの自然や文化、グルメを楽しむなら、それ以外のシーズンにゆっくり滞在するのもよさそう。今回は編集部の女性チームが11月に体験してきた石垣島をご紹介します。

石垣市概要

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石垣島の玄関口は新石垣空港(南ぬ島 石垣空港)です。成田、羽田、関西国際空港などからの直行便に加えて、那覇空港で乗り換える便も数多くあります。那覇空港には、国内線で唯一利用できる免税店があるため、乗り換える際(帰路のみ)に、化粧品やバッグなど、ハイブランドの空港限定商品を買えるのも魅力です。

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石垣空港を出ると冬でもコートは不要。しっとりとした南国特有の空気を感じながら、島旅のスタートです。空港からはタクシーやレンタカーで移動することになり、車で県道を走り始めると南国らしいヤシの木の街路樹が迎えてくれます。北へ向かうと原生林やサトウキビ畑が広がるエリア、南へ向かうと市街地です。まずは北の見どころからご案内しましょう。

青の洞窟

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沖縄県で一番高い山、於茂登岳(おもとだけ)のトンネルを抜けると、東シナ海の青い海が目の前に広がり、海岸沿いには、海水浴やマリンスポーツが楽しめるビーチがいくつもあります。その中でもひときわ美しいスポットが「青の洞窟」です。鍾乳洞の中の地形や天候、光の角度などの条件がそろうと、海面がコバルトブルーに輝きます。天井には神秘的な鍾乳洞、海中には艶やかな色の熱帯魚が泳ぐ様子に見入ってしまいます。シュノーケリングやシーカヤックで楽しめますが、場所がわかりにくい上に、見頃の時間や注意すべきポイントがあるので、ガイド付きツアーを利用するのがおすすめです。

川平湾

・川平公園

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石垣島北西部にある観光スポット川平湾。奥行2kmの入り江で、干潮時には海面がエメラルドグリーンに染まり、潮が満ちてくると徐々に濃い青に変わっていきます。特に美しいのは、晴れた日の午後の満潮時刻の前後2時間といわれています。事前に調べていくといいですね。湾を望む高台、川平公園展望台からの眺めがベストです。

・グラスボート

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とても美しい川平湾ですが、潮の流れが速いため遊泳禁止です。ここでは、グラスボートで海中をながめながら遊覧を楽しみましょう。駐車場の前にあるチケット売り場でチケットを買ったら、ビーチに下りて乗船します。15~20分間隔で運航しているので、乗り過ごしてもビーチを散策しているうちに次の便の時間になります。

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グラスボートの船頭さんがビュースポットで船を停めて解説してくれます。ガラス越しに巨大なシャコ貝やサンゴ、その間を泳ぐ熱帯魚の姿が見えるとテンションが上がります。海は比較的おだやかですが、じっと海中を眺め続けると船酔いすることがあるので、時々顔を上げて外の景色をながめておきましょう。

川平ファーム

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パッションフルーツやトロピカルフルーツの農園を営む「川平ファーム」のショップは、画家のオーナーが描いた植物画が飾られていて、とっても素敵な雰囲気。地元のリゾートホテルでも使われているオリジナルのジュースやジャムはお土産にぴったりです。

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パッションフルーツのジュースを買ってテラスに出ると、木々の向こうに美しい川平湾が見えました。さわやかな風を感じながら飲むすっきりした味のドリンクは、カラダに染み入るようです。
また、川平ファームの広大な敷地内庭園、「石垣島サイエンスガーデン」では、美しい植物が咲く庭園をゆっくり散策することができます。

◎川平ファーム
沖縄県石垣市字川平1291-63
https://www.passion-jp.com/

◎石垣島サイエンスガーデン
[開園時間 10:00~17:00(最終受付16:00)、定休日 水・日曜日、別途入園料が必要]

八重山諸島を眺めながら食べるジェラート

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石垣島の西部、名蔵湾に面する高台にある「ミルミル本舗 本店」は、新鮮な生乳で作ったジェラートを製造販売しています。シークワーサー、島豆腐、塩黒糖など地元の素材をたっぷり使ったジェラートは、ハーフ&ハーフで2種類選べます。

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敷地内のテラスから、八重山の島々が見えます。私たちが滞在した時は雲が広がってきたのですが、晴れた時には素晴らしい景色が見れそうです。また、敷地内にある「ミルミル本舗 土産店」では、地元産のお土産ものを買うこともできますよ。

◎ミルミル本舗 本店
沖縄県石垣市新川1583-74

石垣市街地

・石垣市公設市場

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島の南エリアの市街地には、地元の人が利用する飲食店や観光客が楽しめる土産物店などがあります。ユーグレナモールという商店街にある石垣市公設市場は、「食文化が体験できる交流拠点」として2021年にリニューアルしたばかり。地元の食材や料理を提供する店がたくさんあり、フードコートのテーブル席でゆっくり食べることができます。

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フードコートのある地下1階、八重山かまぼこの専門店、金城かまぼこ店では熱々のかまぼこを実演販売。近海でとれた新鮮な魚のすり身と全卵で作ったかまぼこを油で揚げた「じゅーしーかまぼこ」が名物です。じゅーしーとは、沖縄風の炊き込みご飯のこと。真っ黒のブラックじゅーしーは、石垣島産ウコン入りドライカレーをイカスミかまぼこで包んでいます。

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ユーグレナモール以外にも、郷土食の八重山そばが食べられる店はたくさんあります。そば粉で作るそばとは違う独特の麺で、ダシやトッピングは店によって違うので、滞在中にぜひ食べ比べてみたいですね。

◎石垣市公設市場
沖縄県石垣市大川208

八重山の島へ

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石垣港離島ターミナルは、周りの島々へ渡る高速船(フェリー)の発着地。広いターミナルには、土産もの店や軽食がテイクアウトできる店もあって、竹富島・西表島・小浜島・黒島・鳩間島・波照間島を行き来する島民や観光客が利用しています。

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桟橋の前にある、地元が生んだボクシングのチャンピオン、元WBA世界ライトフライ級王者、具志堅用高さんの像は、インスタ映えする記念撮影スポットとして人気です。

伝統的な織物、八重山上布

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沖縄の伝統的な家屋である木造・赤瓦屋根の建物や低い石垣が連なる白保地区は、市街地から9kmほどの場所にあります。きっと昔から変わっていないんだろうと想像できる、のどかな雰囲気が漂う集落です。

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この町にある、八重山上布を作っている「染織工房なわた」を訪ねました。県の無形文化財に指定されている伝統織物、八重山上布は、かつては琉球王朝に献上されていた布で、苧麻(ちょま)で織った涼しげな素材感は、今でも夏の着物や帯に用いられています。繊維の間を空気が通り、肌にべったりくっつくかない着心地の良さも人気の理由です。

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八重山上布の作家であり工房を主宰する松竹喜生子さんは、糸になる苧麻や染色に使う藍など、素材の全てを工房の庭や地域でまかなっています。「刈り取った苧麻を、白保地域のおばあたちが紡いで、地域で育った植物の染料で染めて、織ります」と松竹さん。

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八重山上布はすべて天然素材でできており、茶色、黄色、藍色をベースに、組み合わせや濃淡で豊富な色を作り出します。この落ち着いた風合いの糸を手織りしていきます。

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松竹さんは、着物や帯の端布を無駄にしないように、財布、ポーチ、ミニマットなど、身近に使える小物の製作にも力を入れています。「この技術を次世代に伝えたい」と、日曜市などでお客さんと接して、八重山上布の魅力を伝えたり、興味を持った希望者には織物体験をしてもらうことも。

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松竹喜生子さん

八重山上布を作るようになって40年以上。「年を重ねて自分の作品がどんどん変わってきたのが面白い。この先さらにどんなふうに変わるのかも楽しみ」と松竹さん。植物を育てることに始まり、糸作りから製品まで一連の工程をすべてできる分、「自由に生み出せるから楽しさも多い」とも言います。松竹さんが地域の女性たちと一緒に作った八重山上布は、2021年11月に完成した石垣市役所新庁舎の議場に使われています。

◎染織工房なわた
沖縄県石垣市白保48-1

石垣市新庁舎

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新庁舎全景

沖縄らしい赤瓦屋根が印象的な石垣市役所新庁舎は、新国立競技場(東京都)を手がけた建築家の隈研吾さんの設計によるものです。「石垣の風景を継承した外観」というコンセプトで、当初8枚の屋根にする予定を、50枚に分割してたくさんの住宅が寄り添うように仕上げられたそうです。

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隈研吾さんは設計をする際、地域で生産したものを使い、伝統や文化を表現することで、使う人が愛着や誇りを持てようにと考えておられるそうです。この新庁舎の一部に、地元の琉球松が使われているのもそういった理由です。決して建築資材として使いやすい素材ではないのですが、石垣の琉球松は今がちょうど間伐の時期、これを有効活用することは森林保全にも役立ちます。

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また、議員らが座る椅子は、地元で飼育された石垣牛のレザーを使っています。コロナ禍で様々な産業が減産を余儀なくされ、皮も大量に廃棄処分されていました。その有効活用としての利用で、それもきれいなところだけを使うのではなく、牛が動くことによってついた傷やシワ(ナチュラルマーク)もそのまま生かしています。

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松竹喜生子さんの八重山上布があしらわれたデスクは、殺伐としがちな議場に、美しい布がやわらかな雰囲気をもたらしています。傍聴席からも見えるため、一般市民にも石垣の特産品として、改めて身近に感じてもらえるのではないでしょうか。

◎取材協力
株式会社イクイップメント・アンド・ファシリティ・デザイン
http://www.eafd.co.jp/

ときリゾート コーラルテラス石垣島で極上の時間を過ごす

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石垣島にはリゾートホテル、旅館、民宿など、様々な種類の宿泊施設があります。それぞれに魅力的ですが、今回はロングライフグループが運営する会員制の一棟貸切ヴィラ「ときリゾート コーラルテラス石垣島」でゆっくり過ごしました。

・フロントのあるレストラン棟

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ゲートを入ると、フラミンゴが出迎えてくれます。広い敷地に何棟もの沖縄らしい建物が並んでいます。一番左端がチェックインを行うレストラン棟。スタッフの皆さんが明るく迎えてくださって、ウエルカムドリンクを飲みながら、石垣島の見どころなどを教えてもらいました。

・プライベートプール付きのヴィラタイプ

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案内されたのはヴィラタイプの「パームリーフ」です。中に入ると、キッチン、リビング、ベッドルームと、それぞれが広くてスタイリッシュな設え。冷蔵庫には地元のオリオンビールとドライフルーツがサービスされて、さっそく休日ならではの「明るいうちからビール」を味わいました。

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なんといっても、芝生の庭にハンモックとプライベートプールがあるのがリゾート気分を高めてくれます。人目を気にせず、昼寝をしたり、プールで泳いだり、風の音を聴き、森の香りに癒される贅沢な時間です。

・森の中を通るウッドデッキ

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レストラン棟からプライベートビーチへは原生林を通るウッドデッキを歩いて向かいます。途中にはソファーやテーブル、ベンチなどがあり、自由に過ごすことができます。木々の葉がふれあう音、鳥の鳴き声、さざ波など、自然の音に包まれて、カラダの芯から癒されるようです。

・プライベートビーチ

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ウッドデッキを抜けて、森の小径を少し歩くと白砂のビーチです。満潮時には砂浜がなくなるので、実際にはときリゾートの利用者しか行けません。誰もいない静かなビーチでのんびり波の音を聴くのもよし、水に入ってタラソテラピーを体感するもよし、大自然に包み込まれる感覚を堪能できます。

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朝のビーチは波が静かで、かわいいヤドカリがカサコソと音をたてて動く姿を見ることができました。昼間は水着で海に入って足元を泳ぐカラフルな魚に感動。夕暮れは夕日が空を染めてとっても美しく色を変えていき、夜は満点の星空。都会では感じることのないおだやかな気持ちになります。

・地元の幸を堪能する

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レストランで腕をふるうのは、東京・青山や代官山で経験を積み、イタリアンを中心に世界各地で食材や料理を研究したシェフです。石垣島に惚れ込んで移住してきました。イタリアでのホームスティ先でのマンマの家庭料理に刺激を受けて、その土地のもの、旬のものを中心にした、健康的な食生活、「アグリツーリズモ」の思想を取り入れています。

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食材は自ら市場で選び、農家から新鮮な野菜を直接分けてもらうことも。朝食、昼食、夕食、それぞれに趣向を凝らした料理が登場するので、ぜひ予約されることをおすすめします。

・おすすめポイント

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空港へは専用車で送迎があり、敷地内はほぼフラット。電動車いすもありますが、チェックインのあとは専用カートでヴィラまで案内してもらえます。なにより、支配人以下、スタッフ全員が介護の資格を持っており、高齢の方も快適にすごせるように様々な配慮がなされているのは安心です。

◎ときリゾート コーラルテラス石垣島
沖縄県石垣市桴海511
TEL: 0120-140-142
https://www.longlife-resort.jp/resort/ishigaki/

最後に

日本ロングライフの有料老人ホーム、グループホームにご入居のお客様は、ロングライフリゾートが運営する「ときリゾート」をご利用いただけます。
石垣島以外に函館、箱根、由布院の全国4カ所に展開するときリゾートは全てがヴィラ、コテージの戸建てタイプとなり、ご家族の時間を大切にできる大自然に包まれた空間となっていて、お客様にご満足いただいております。
詳しくは下記よりお問い合わせください。

● 日本ロングライフ株式会社
https://www.j-longlife.co.jp/
お電話でのお問い合わせ:0120-550-294
(年中無休 9:00~18:00)

●ロングライフリゾート株式会社
https://www.longlife-resort.jp/
お電話でのお問い合わせ:0120-140-142
(年中無休 9:00~18:00)