高齢者になっても旅行を楽しみたい!注意点とずっと楽しむためのポイント

気軽に行ける国内から海外まで、非日常を体験できる旅行。旅行は趣味の1つ、「年齢を重ねてからもできる限り楽しみたい」、という方も多いのではないでしょうか。近年はシニア向けの旅行プランを取り扱う会社も増えており、定年後の楽しみにしている方もいるかと思います。 しかし若い頃と違って、時間はあっても体力が落ちていたり、無茶な計画をしたりすることはできないという側面もあります。そこで今回は、高齢になってからも旅行を楽しむためのポイントや注意点をまとめました。


この記事は約7分で読み終わります。

高齢者も旅行を楽しむ人多数!

高齢になってから旅行に行こうと思うと、時間にはゆとりがあっても体力的に難しい、金銭的にも制限があると思われるかもしれません。しかし、旅行を楽しみたい高齢者は実は多いことがわかっています。

内閣府が行った調査によると、日常的に楽しいと感じていることについて「旅行」をあげた高齢者は40%以上でした。ここから、旅行に行くことが特別なことではなく、気軽に楽しむ趣味として認識している人は少なくないということが推測できます。

また、国土交通省が行った調査では、退職直後に旅行を楽しむ人が多くなる傾向にあることや、子育てが終わって夫婦で旅行を楽しむ人が増えると予測されていることなどが示されています。

シニアと呼ばれる年代になっても、元気なうちは積極的に旅行に行きたいという人が多いようです。

参考:内閣府「第2章 調査結果の概要 6 日常的楽しみ」

目次へ

高齢者が旅行へ行く際の注意点

旅行はどのような年代であっても楽しめる趣味の1つです。しかし、シニアになると若い頃とは違う部分があることも事実。せっかくの旅行で大変な思いをしないためにも、体調面や体力面に配慮する必要があります。具体的にどのようなことに注意すべきかについて、お話ししていきましょう。

ゆとりのあるスケジュール組み

せっかく旅行に行くのだから、行きたいところはすべて訪れておきたいと考える方もいるでしょう。しかし、短期間の滞在であちこちへ行くというプランでは、移動で体力を消耗して疲れてしまいます。楽しむ余力を残しておくためにも、余裕のあるスケジュールを組んでおきましょう。

訪れる場所を厳選して、1か所あたりの滞在時間を長めに予定しておくと、体力的にも気持ち的にも余裕ができます。もしも時間が余ったときのために、第2候補としていく場所を決めておいても良いかもしれません。

混雑状況を確認しておく

思うように動けず体力を消耗するので、混んでいる場所はできる限り避ける方がベターです。休憩が必要になっても、混雑していると休憩場所やトイレなどの場所が確保しにくくなってしまうかもしれません。

できるだけ混雑を避けたいと思っても、旅行者が多く訪れるような観光地では難しい場合もあるかと思います。そのような場所でも、可能な範囲で混みそうにない時間帯や季節などを選んでおくことをおすすめします。

行く場所によっては、どのような時間帯に混雑する傾向にあるかを公表していたり、リアルタイムでお知らせしたりしているところもあります。そのような情報を活用して、混雑を避ける工夫をしてみると良いでしょう。

転倒に気を付ける

高齢者の事故で多いのが転倒です。年齢を重ねるほど体力・筋力が低下するうえ、いつもより歩いたり、座ったり立ち上がったりといった動作も増えるので、疲労も重なります。旅行という慣れない状況で、土地勘がなくわからないことも多いでしょう。

旅行先が歩きやすい場所なら良いのですが、どの場所もバリアフリーであるとは限りません。階段やエレベーターを探すのに時間がかかったり、路面がつまずきやすい状態だったりすることもあります。

事前にわかる範囲でバリアフリー情報を調べておいたり、当日は疲れがたまらないように、無理をせず適度に休んだりすることを心がけましょう。

こまめな水分補給とトイレへ行くこと

旅行先では、トイレの場所がわからなかったり混んでいたりすることもあって、行くことを控えがちな方もいるかもしれません。トイレに行きたくならないようにと、水分を控える方も中にはいます。

しかし、いつもより動いているのに水分を控えてしまうと、脱水状態になってしまうかもしれません。夏場であれば熱中症のリスクも高まります。水分はこまめに補給し、トイレも行けるタイミングで行っておくようにしましょう。

行き先によっては飲み物が気軽に購入できない場合もあるので、水筒を持ち歩くこともおすすめです。

もしものためのアイテムを準備しておく

元気な状態で出かけたつもりでも、旅行先で具合が悪くなったり、ケガをしたりする可能性もあります。そのようなもしものときに必要になるものを、忘れずに携行するようにしましょう。

健康保険証

万が一ケガをしたり具合が悪くなったりして病院へ行くことになったとき、健康保険証が必要です。持っていないと、医療費が10割全額負担になってしまいますので、忘れずに持っておきましょう。

お薬手帳・常備薬

旅行先で何か治療をしなければならない状態になったとき、普段飲んでいる薬の情報が必要になります。お薬手帳があれば、受診先の医師が治療内容を把握したうえで、適切な治療を行うことができます。忘れずに持っていきましょう。

また、普段飲んでいる常備薬も忘れてはいけません。旅行中だけだからと服用しないと、具合が悪くなってしまう可能性があります。万が一のときのために、少し多めに持っておくと良いでしょう。

杖など

普段、歩行時になどを使っている人は、それも忘れないように持っていきましょう。普段より歩くことが多いと思うので、膝や腰などのサポーターがある人はそれもあると便利かもしれません。

目次へ

高齢者におすすめの旅行方法

旅行へ行く方法は、自分ですべてを手配する方法や、旅行会社のツアーを利用する方法などいろいろあります。自身の希望や状況に合わせて選択すると良いでしょう。

他人のペースに合わせると疲れるという人は、自分のペースで旅行ができるように、個人旅行にすると良いかもしれません。滞在時間や移動時間など自分で設定でき、当日の状況によって柔軟に変更することも可能です。

自分で行き先などを決めるのは大変、決まったスケジュールで動く方が楽という人は、旅行会社のツアーが便利でしょう。旅行会社でも、ひとりで参加できるものや夫婦・友人と参加するものなどいろいろあります。シニア向けのプランも増えているので、参加しやすいスケジュールのものが見つかるかもしれません。

ツアーに参加すると、ほかの参加者と仲良くなれる可能性もあります。ツアーがきっかけで友人が増えたという人もいますので、旅行仲間を探すという意味でも、ツアーは楽しめるのではないでしょうか。

目次へ

年齢にとらわれずに旅行を楽しむために

年齢を重ねても、工夫次第で旅行はまだまだ楽しめます。シニアになってから旅行を楽しむために、老人ホームでもサポートを行っています。

自分の好きなことを続けられる環境を整えておく

高齢者の中には、旅行中に体調を崩してしまった経験があったり、介護度が上がることになったりと、何かしらの懸念事項があって旅行をあきらめている方もいます。しかし、そのようなことがあったからといって、旅行を一切あきらめる必要はありません。

ロングライフであれば、入居者様が自分らしい生活を送れるように、全力でサポートします。「旅行に行きたいという」ご希望があれば、どのようにしたら叶うかを一緒に考えていきます。

「まだ介護は必要ない」という方も、ロングライフであれば元気なうちから入居可能です。むしろ、元気で体力のあるうちから老後の生活を考えておくことで、自分らしい生活が送れる場なのかを、ご自身で確認いただけるはずです。老後の選択肢として検討してみてはいかがでしょうか。

ロングライフでは旅行イベントも実施している

ロングライフでは、「たび倶楽部」という旅行イベントも開催しています。国内はもちろん、海外旅行を企画することもあります。スタッフがサポートした上での開催なので、体力が心配という方でも安心です。

たび倶楽部以外にも、食事を楽しむ企画「おいしんぼ倶楽部」もあります。イベントはほかにもいろいろと開催されていますので、シニアライフを楽しみたいという方におすすめです。

目次へ

まとめ

多少体力が衰えたとしても、趣味はいつまでも楽しみたいもの。旅行も、工夫すれば高齢になっても楽しむことは十分可能です。今回ご紹介した情報も参考にしながら、楽しい旅行プランを考えてみてはいかがでしょうか。

※こちらの記事は、2020年6月14日時点の情報をもとにした記事です。

№2006-05